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モーターを専門に扱う『スリーピース株式会社』の代表・西山弘信が、モーターならではのトラブルを解説。
モーターに関して、お悩みのトラブルや検討中の課題などがある方は、ぜひご一読ください。
※2021年時点
電動カーテン(電動ブラインド)は住宅やホテルなど人の近くで使用されるため、わずかなモーター音や駆動ノイズが製品の品質を左右します。静音性や安全性、長期安定動作が求められる一方で、駆動音や電気ノイズ、過熱停止など、モーター起因のトラブルも発生しやすい機器です。
本ページでは実際の改善事例を紹介します。
電動カーテンの駆動音に、モーター起因の音とギア起因の音があって、音の大きさに改善の余地が残っていました。
電動カーテンは生活空間や人の近くに設置されるため、わずかな駆動音でも気になりやすいという課題がありました。
そこで、モーター回転数の適正化や制御方法の見直しに加え、ギア材質の変更、ギア形状(角度)の調整、さらにギア加工の高精度化を行いました。
必要なトルクと回転数を確保したうえで、負荷がかかった際の駆動音を大幅に低減することに成功しました。
駆動音が静かな電動カーテンは高級感が向上し、販売数や市場での評価アップに大きく貢献します。
DCブラシ付きモーターは電気接点があることでノイズを発生させてしまうのが一般的な問題としてあります。
そのため、標準的にモーター内のノイズ素子を入れていますが、「家庭環境で使用するため、さらにノイズを抑えたい」との要望がありました。
モーター内部には一般的にリングバリスタや電解コンデンサが内蔵されていますが、「さらにノイズレベルを下げたい」というご要望があったため、モーター端子部にセラミックコンデンサを追加することで、要望のノイズレベルをクリアすることができました。
通常、ノイズが多い場合は、お客様側でハーネス途中にセラミックコンデンサを追加する対応をとるのが一般的です。
しかし、その対策をスリーピースで一括して実施することで、納期短縮と単価削減の両方を実現しました。
後付けでセラミックコンデンサを取り付ける作業は手間がかかりますが、その工程を一括して行うことで、約10日間の納期短縮と、1台あたり200~300円のコストダウンを実現。年間2000台を供給するため、約60万円/年のコストカットになりました。
モーター内部の過度な発熱によって半田が溶融し、バリスタが基板から外れてしまう不具合が発生していました。
![]() 過度な発熱により半田が溶解 |
![]() 半田の溶解で離脱したリングバリスタ |
![]() 溶解して飛散した半田 |

状況の聞き取りをしたところ、出力軸がロックする事例がまれにあることが判明しました。
ロックに気づかないまま通電を続けると、モーター内部が過熱して半田が溶融し、バリスタが外れるという不具合が発生します。
対策として、たとえば、モーターがロックして温度が上昇し始めた際、ポリスイッチ(画像)が作動して通電を遮断し、モーター内部の過熱や部品破損を防止する方法があります。この場合、温度が下がると自動的に復帰するため、交換作業が不要で保守性にも優れています。
さらに、ロックや異常負荷を検知する方法として、以下のような追加手段もあります。
これらを組み合わせることで、モーターの保護性能をさらに高めることができます。
モーター故障が発生しなくなったことで、メーカーによる改修や交換作業が不要となり、結果的に大幅なコスト削減につながりました。
改修や交換を行う場合は、交通費や作業費だけでも最低3~10万円程度かかるため、その負担を回避できた効果は非常に大きいと言えます。
静粛性の高い電動カーテンは製品の高級感を高め、保護素子の採用は一台あたり最大10万円に及ぶ改修費用の回避に直結します。
また、ノイズ対策工程を弊社に集約することで、納期短縮とコストダウンの両立も可能です。
「モーター音が耳障り」「故障率を下げたい」とお考えの開発技術者様は、現場の課題を解決するスリーピースのカスタム提案をぜひご検討ください。
※2021年時点